異人館に代表される西洋文化の影響をうけて発展した神戸。
市内には明治から大正、昭和初期にかけて建てられた歴史的建造物が多数現存しています。
今回はその神戸の旧居留地区のおすすめレトロ建築を中心に歩いてみました。
旧居留地周辺の散策のモデルコースを紹介します。モデルコース散策はゆっくり歩いても2時間ほど。
西洋文化の影響から、カフェ文化が発展した神戸。カフェで休憩しながらのんびり歩いてみては?
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1935年(昭和10年)横浜正金銀行神戸支店として竣工。外装は御影石で、正面には6本のドリス式半円柱、他の壁面は壁柱を並べた古典主義様式の建築。 旧三菱銀行本店や丸ビル旧館などを手がけた建築家・桜井小太郎最後の作品として名高く、国の登録有形文化財に登録されている。
1880年(明治13年)竣工、旧居留地に唯一現存する旧居留地時代(1868年~1899年)の建築。現在は国の重要文化財に指定されている。2階の南面にベランダをもつコロニアルスタイルで、柱頭飾りのある柱列が印象的。 1995年の阪神・淡路大震災の際には全壊したが、元の建材を使って復元され、現在は神戸を代表するカフェレストランが営業されている。
1897年(明治30年)頃に竣工。横浜の赤レンガ倉庫や函館の煉瓦倉庫と同じく既存する稀少な煉瓦倉庫であり、イギリス製の煉瓦を使用し、イギリス積みで造られた外壁は、神戸港の発展を支えた建物として当時の姿を今に伝えています。
1949年(昭和24年)に、株式会社高砂商行の本社ビルとして竣工。 ビルオーナーの意向で、現在はセレクトショップ、写真スタジオ、ダンススタジオをはじめ、クリエイティブスペースとして人気です。映画「アウトレイジ」のロケ地として話題になりました。
戦前には日本の真珠取引の約8割を担っていた神戸に、日本が世界の真珠取引の中心となることを目指す拠点として建設。1990年代になるとモダニズム建築の秀作として高く評価されるようになり、近代化産業遺産および国の登録有形文化財に登録、DOCOMOMO JAPAN選定 日本におけるモダン・ムーブメントの建築などにも定められている。 2008年より1階ロビーに「神戸パールミュージアム」がオープン。
建物名 | 竣工年 | 設計者 |
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旧居留地15番館(旧アメリカ合衆国領事館) | 1880年(明治13年) | --- |
神戸ハーバーランド煉瓦倉庫(旧東京倉庫) | 1897年(明治30年) | 不詳 |
旧ファミリアホール(旧三菱銀行神戸支店) | 1900年(明治33年) | 曽禰達蔵 |
シップ海岸ビル(旧三井物産神戸支店) | 1918年(大正7年) | 河合浩蔵 |
商船三井ビル(旧大阪商船神戸支店) | 1922年(大正11年) | 渡辺節 |
神戸税関 | 1927年(昭和2年) | 大蔵省営繕課 |
デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO) (旧神戸生糸検査所) |
1927年(昭和2年) | 新館:清水栄二 旧館:置塩章 |
旧居留地38番館 (旧ナショナルシティバンク神戸支店) |
1929年(昭和4年) | ウィリアム・ヴォーリズ |
神戸市立博物館(旧横浜正金銀行神戸支店) | 1935年(昭和10年) | 桜井小太郎 |
チャータードビル(旧チャータード銀行神戸支店) | 1938年(昭和13年) | ジェイ・ヒル・モーガン |
高砂ビル | 1949年(昭和24年) | --- |
日本真珠会館 | 1952年(昭和27年) | 光安義光 |
神戸外国人居留地は、1868年(明治元年)の開港から1899年(明治32年)に日本に返還されるまでの期間、外国人の居留地とされた区域。碁盤の目状の区画に整備され、貿易の拠点・西洋文化の入り口として栄えました。 返還された居留地(旧居留地)には大正から昭和初期にかけて日本の商社や銀行が多く進出し、ビジネス街として発展しました。
1980年代頃から、旧居留地内に残された近代洋風建築物や歴史的景観が再評価されるようになり、現在はビジネス街とショッピング街の顔をもち、平日・週末とも多くの人でにぎわっています。
1995年の阪神・淡路大震災では倒壊した建物もありましたが、現在は復旧し、昔ながらの街並みを保っています。
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