令和の新名物!いなばの自家製手打ちそば

令和の新名物!いなばの自家製手打ちそば
~「香り」と「食感」へのこだわり~

離れの建物を改装した仕込み部屋から、今日も尺庖丁(しゃくぼうちょう)が刻む軽やかなリズムが聞こえてきます。平たく伸ばして折りたたんだそば生地を、均等に、小気味よく裁断している音です。
仕込み部屋では、ただいまそば打ちの真っ最中です。真剣な顔をした調理師が、集中して丁寧に生地を切っています。
「ホテルウェルネス因幡路」において、そば打ちの練習が始まってから数か月。はじめはぎこちなかった手つきも、最近はこなれてスムーズになってきました。

「いなばの白とうふ」に続く、因幡路の新名物を作りたい―。そんな思いから、「自家製手打ちそば」の商品開発プロジェクトは始まりました。
もっとも、和食料理を専門とする因幡路の調理師たちですが、そば打ちは全員初心者です。
まずは、全員がそば打ちが体験できる地元の施設で講習を受けるところから始まりました。当然ながら最初は見よう見真似で、手つきもおぼつかないものでした。
そば打ちは、技や経験を必要とする難しい工程の連続です。そば生地と水の配分、ほどよい練りの具合、麺棒での均一な伸ばし、均等な切り、適切なゆで時間……など、熟練の職人ですら極めるには奥深い世界。慣れないうちは悪戦苦闘の連続でした。
それでも、ホテルグループのそば打ち経験者からの指導を仰ぎながら、毎日コツコツと練習を積み重ねました。その結果、ようやくメニューとしてお客様にお出しすることができるレベルにまで上達してきました。

当館のそばの“こだわり”は、安心・安全な100%国内産のそば粉を使用しているという点、そして、つなぎを使わない「十割(とわり)」という点です。(※1)
通常はそばを切れにくくするため、つなぎとなる小麦粉を加えて「二八(にはち)」とするのが一般的です。そのつなぎを除くことで、そばの香りが増してより風味豊かなそばとなります。その一方で、ブツブツと切れやすくなるというデメリットもあります。
そこで因幡路では、すり下ろした長芋を加えることで、切れやすさを緩和しています。

そばは、打ちたてが“いのち”です。打ち終わった直後は程よい歯ごたえのそばでも、次第に生地が固くなり、1日経てば本来の香りや食感が損なわれてしまいます。つまり、作り置きができません。因幡路では、原則として「今日打ったものをお出しする」をモットーとしています。そのため、調理師全員がそば打ちを習得して、急な注文にも対応できる体制を敷いています。

宿泊コース「地産地消」各プランなどで、打ちたての十割そばをご提供します。
令和の新時代に、因幡路が満を持してお届けする新名物・自家製手打ちそばの「香り」と「食感」を、皆さまもぜひ一度ご賞味ください。

(※1)日帰りメニュー等では「二八そば」をご提供する場合がございます。
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